2015'02.06.Fri
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グランサイファーで最も広い部屋は、食堂とリビングを兼ねた憩いの場になっている。
広いテーブルと取り囲む椅子がいくつも並ぶ部屋の壁には、厚い板が渡された棚がずらりと作りつけられ、食器や酒瓶やその他、トロフィーともガラクタともつかない雑多な品々がひしめいている。
そのかたわらの壁面には黒く塗られた大きな板が掲げられ、白や黄色、薄桃色のチョークで伝言や落書きで埋めつくされていたが、つば広の帽子をかぶり、ゆったりとした外套をまとった白髪の男が、そこへ新たな伝言を書き足そうとしていた。
「そンなことをせんでも、艇に残る誰かに言づけていきゃよかろうに」
男の隣りから不満げな声があがる。見れば麦藁帽子の丈を足しても白髪の男の半分ほどの背しかないハーヴィン族が、なにやら不服そうな面持ちで伝言板を見上げている。
ヒューマンならば子供程度の背丈に丸い顔立ちと大きな瞳は幼い者のように見えるが、隠し切れない眼光の鋭さや目じりのシワ、大きなクチの周囲にふっさりと生えた栗色のヒゲが、経てきた年月を感じさせる。
「見てみろぃ、誰がいつ書いたかわからん伝言とラクガキだらけではないか。役にたつのかぁン?」
「終わった伝言は消す決まりなんじゃがのぅ」
白髪の男もハーヴィンと同じかそれ以上に、過ごしてきた長い歳月を焼けた肌に刻み込んでおり、豊かに生い茂った長いヒゲも髪と同じく色が抜けて白い。白髪の老人は手にしたチョークで黒板を軽く叩いてみせる。
「ここにこうやって書き記し、言づけもあずければ二重に安心じゃぞい」
「遅れても、置いて発つ団長じゃあるまいに」
「じゃからじゃぞい。血相変えて探し回らせては申し訳なかろうが」
流麗な文字で名を書き終えた男が、チョークの粉が残った指先を払うと金属の籠手がチャリチャリと硬い音を響かせた。
「ヨダルよ。川の在り処を聞いて来たのである」
新たな声が聞こえ、赤い羽飾りと尖がったつばが目を引く洒落た帽子がひょいと戸口に現れると、続いてヒョロリとした長身の老人が室内へ滑り込んでくる。
きれいに撫でつけられて宙でカールを描く髪や、同じくピンと跳ね上がったヒゲには白いものがまじり、細められた目と穏やかに微笑む口元は、好々爺の言葉がよくにあう。
ふさふさとした毛に覆われた長い耳が、彼がエルーン族であることを示していた。
「港の西、小さく浅いが、上へたどれば深く豊かな池があるそうである」
と説明するエルーン族の言葉に、
「でかしたぞキハール! きぃししし、はてさて何が潜んでおるのかのぅ」
ヨダルと呼ばれたハーヴィンは先ほどまでの不満顔はどこへやら、満面に笑みを浮かべると、爪先立ちでクルリと身をひるがえし足取りも軽く通路へと駆け出していく。
「待たれ、急いてはいかん、待つのである」
慌ててエルーンの老人が続く。
取り残されそうになった白髪の男は、先ほどまで書いていた伝言に「西の川の上流」と書き足すと、大急ぎで2人の後を追いかけた。
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書きかけの一部をあげてみるっす。
追い込まないと、完成までたどり着けない自分が情けない;
短い話なのになぁ……短いはずだぞ、いまのところ。
ひねってないフツーの話なんだから、サラッと完成させないと。
作文できない病が発症する前に!!
各キャラの喋り口調がつかみきれてないので、書き換わるかもなぁ。
ヨダルラーハさんがゲーム内の喋りよりも、千葉さん要素にひっぱられてるっす。
「あンた」が気に入っちゃってですねぇ;
舞台設定についても、勝手な設定が山盛りなのは毎度なんでお気になさらず…。
釣りについての知識も無いので大嘘になってる危険が。
さて、いつ書き終わるかねぇ。あとタイトルどうしよ。
グランサイファーで最も広い部屋は、食堂とリビングを兼ねた憩いの場になっている。
広いテーブルと取り囲む椅子がいくつも並ぶ部屋の壁には、厚い板が渡された棚がずらりと作りつけられ、食器や酒瓶やその他、トロフィーともガラクタともつかない雑多な品々がひしめいている。
そのかたわらの壁面には黒く塗られた大きな板が掲げられ、白や黄色、薄桃色のチョークで伝言や落書きで埋めつくされていたが、つば広の帽子をかぶり、ゆったりとした外套をまとった白髪の男が、そこへ新たな伝言を書き足そうとしていた。
「そンなことをせんでも、艇に残る誰かに言づけていきゃよかろうに」
男の隣りから不満げな声があがる。見れば麦藁帽子の丈を足しても白髪の男の半分ほどの背しかないハーヴィン族が、なにやら不服そうな面持ちで伝言板を見上げている。
ヒューマンならば子供程度の背丈に丸い顔立ちと大きな瞳は幼い者のように見えるが、隠し切れない眼光の鋭さや目じりのシワ、大きなクチの周囲にふっさりと生えた栗色のヒゲが、経てきた年月を感じさせる。
「見てみろぃ、誰がいつ書いたかわからん伝言とラクガキだらけではないか。役にたつのかぁン?」
「終わった伝言は消す決まりなんじゃがのぅ」
白髪の男もハーヴィンと同じかそれ以上に、過ごしてきた長い歳月を焼けた肌に刻み込んでおり、豊かに生い茂った長いヒゲも髪と同じく色が抜けて白い。白髪の老人は手にしたチョークで黒板を軽く叩いてみせる。
「ここにこうやって書き記し、言づけもあずければ二重に安心じゃぞい」
「遅れても、置いて発つ団長じゃあるまいに」
「じゃからじゃぞい。血相変えて探し回らせては申し訳なかろうが」
流麗な文字で名を書き終えた男が、チョークの粉が残った指先を払うと金属の籠手がチャリチャリと硬い音を響かせた。
「ヨダルよ。川の在り処を聞いて来たのである」
新たな声が聞こえ、赤い羽飾りと尖がったつばが目を引く洒落た帽子がひょいと戸口に現れると、続いてヒョロリとした長身の老人が室内へ滑り込んでくる。
きれいに撫でつけられて宙でカールを描く髪や、同じくピンと跳ね上がったヒゲには白いものがまじり、細められた目と穏やかに微笑む口元は、好々爺の言葉がよくにあう。
ふさふさとした毛に覆われた長い耳が、彼がエルーン族であることを示していた。
「港の西、小さく浅いが、上へたどれば深く豊かな池があるそうである」
と説明するエルーン族の言葉に、
「でかしたぞキハール! きぃししし、はてさて何が潜んでおるのかのぅ」
ヨダルと呼ばれたハーヴィンは先ほどまでの不満顔はどこへやら、満面に笑みを浮かべると、爪先立ちでクルリと身をひるがえし足取りも軽く通路へと駆け出していく。
「待たれ、急いてはいかん、待つのである」
慌ててエルーンの老人が続く。
取り残されそうになった白髪の男は、先ほどまで書いていた伝言に「西の川の上流」と書き足すと、大急ぎで2人の後を追いかけた。
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書きかけの一部をあげてみるっす。
追い込まないと、完成までたどり着けない自分が情けない;
短い話なのになぁ……短いはずだぞ、いまのところ。
ひねってないフツーの話なんだから、サラッと完成させないと。
作文できない病が発症する前に!!
各キャラの喋り口調がつかみきれてないので、書き換わるかもなぁ。
ヨダルラーハさんがゲーム内の喋りよりも、千葉さん要素にひっぱられてるっす。
「あンた」が気に入っちゃってですねぇ;
舞台設定についても、勝手な設定が山盛りなのは毎度なんでお気になさらず…。
釣りについての知識も無いので大嘘になってる危険が。
さて、いつ書き終わるかねぇ。あとタイトルどうしよ。
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