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「きおくのカケラ」分館 銭亀(ギルガメ)用

結局FF14は休止のまま。ヴェーネスに会いたいけど…

2024'11.26.Tue
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2008'07.09.Wed
スクエニメンバーズで、7/8のオンラインイベントの様子がムービーで紹介されてましたよ。
http://member.square-enix.com/jp/mvw/event080708/
なるほどねぇ、こういう形で発表会をやってたのか。
専用キャラ?で登場した橋本EXプロデューサー、お声が若くてチトびっくり。
横山プロデューサーはアバターがシドコスチュームを装備した姿。
『時忘れ』シドを引き写したスタッフ用キャラとかあったらいいのに。(GMキャラはモーグリの方が「らしい」かな)
お二人とも緊張してらっしゃいますなぁ(w
観客の表情が見えないと言うのは、気楽な反面、テンションがわからなくて恐くもあるよねぇ。

しかし、これって最初から「チョコボの新作」と言うか、せめて「バーチャルワールドの舞台に関係のある~」とか言っておいた方がよかったのでは?
たぶん、FFやKHとかの大型作品を目当てに参加した人多そう;
(私みたいにひねくれた人間だと「DKΣが控えてるのに、ここではやらないだろう」とか考えるけど)

『魔法の絵本2』(タイトル長いのでこう書きますョ~)
背景いいねぇ~。
いっつも思うんだけど、スクエニ作品の背景デザイナーは素晴らしい。
あの世界観を見てみたいなぁーと思わせてくれる。
チョコボとシロマのデザインは『時忘れ』に近くなってる感じ。(シロマは髪が短い程度だけど;)
クロマは……あの肖像画に描かれてたデザインなのかな?
タイトルにある「少女」はシロマだとして、魔女は「イルマ」なのか?
「5人」って、牧場にいるチョコボばっかりで5人だったら面白いけど、人間キャラで固めるとしたら5人も居たっけ?
この辺りは、今後の公式サイトを楽しみに待ってみよう。

『時忘れDS』(こっちもこの略で)
あのWii版では謎の塊だった、「砂漠の塔をめざせ」ボイスに続きがあったんだ……。
思いっきりご指名受けてたのかぃ!(w
あの声って祖父(グレン)だよねぇ? グレン出てくるのか~? ビジュアル大いに期待してやるー!!(w
動画には無かったけど、スクリーンショットではシドを操作してる風の画面もあったしな……これで、もう『空気』なんて言われなくなるぞぉぉぉぉ!(感涙)
……そんな風に言ってたのは私だったりするけど、忘れてよし。(←悪)
心配なのは、シド側シナリオのボリュームと、どの辺りまで話を掘り下げてくれるのか?って所だねぇ。
そもそも、戦闘能力あるのか? 武器はあの銃だよなぁ。
チョコボほどではないにしろ、装備品の交換とかあるのか?
いろいろと興味深いな~。
コイツは確実に予約しそうだ。少なくとも発売日に店ダッシュはやらかしそうだよ。

正直、『FF12』に気持ちがシフトしちゃってたので、最初に考えていた『時忘れ』世界を題材にしたオリジナル話の薄い本はお蔵入りになってたんだけど……揺らぐなぁ orz
出すならこの冬が勝負だしな……出したい本だらけになってきたぞ; どうしよう;

 



 俺の家には一冊の本があった。
 学者の祖父、機工師の父、薬学師の母なんて家庭だったから、家には腐るほど本があって、広くもない家屋の一室を占領していた。
 足を棒にして買いあさった本、譲られた本、押しつけられた本、仕事上どうしても買うしかなかった本、なぜあるのか誰も知らない妙な本など、いろいろと種々雑多な本があったワケだが、その本だけは別格だった。
 重厚な革表紙に金属の留め金、型崩れをふせぐために硬い表紙紙を貫いて目の細かなステッチが施され、背表紙にはバンドが5本、切りそろえられたページ紙には1枚ずつ劣化防止の印がおされている金に糸目をつけずに作られた愛蔵書。
 それを親父が注文したと知ったときは驚いたものだ。
 親父は堅物で、真面目だが面白みのない人物として有名だ。贅沢なんて考えもしない性格だから、大金を払うとしたら他に選択肢がなかったからで、意味もなく本の装丁に金をかけるタイプじゃない。
 当然、その本には理由があった。
 祖父グレンが残したレポート。そいつの複写を本の形に装丁した物だったんだ。
 グレン爺さんは今もカルナックにある“学院”で博士号を取るぐらいの人物だったらしいが、どうやら、とんでもない変人だったらしい。
 古代の機械技術にのめりこみ、学院での仕事をそっちのけで世界各地の遺跡にもぐりこんでは、なにかと見つけて帰ってきた。
 この爺さんの活動が学院と大工房を結びつけ、今の機工術組合の発展に繋がった。……少なくとも俺はそう聞いている。
 で、そんな爺さんが西や東へ飛び回り、どこの村は農地開拓が遅れてるだの、橋が壊れそうだの、今後のために技術指導をしただの、本当なら、どこかの役人がやらなきゃいけないような調査について書き記した報告書にまじって、古代の文明跡と思われる遺跡と内部の状況、文明レベルと残存する機能、現在の生態系なんかが詳細に綴られていた。
 でも、ガキだった俺には、そんな細々とした内容はどうでもよくて、ひたすら爺さんのラフスケッチを眺めていたんだ。
 爺さんは時おり、思いついたアイデアを学院の友人への手紙として残していた。
 空を飛ぶ船、海底を進む車、地中を潜る列車。
 特に爺さんは“空飛ぶ船”が気に入っていたようだった。
 普通の木造船にプロペラをつけただけのものや、鳥を模したもの、どっちが前か後ろかわからない皿に椀をかぶせたような妙なものまで、いろんなスケッチと製造に関する理論や模式図が心のおもむくままに書き留められていた。
 俺は物心ついた頃から、爺さんのアイデアを手本に育ったわけだ。
 同い年の子供がガラガラやヌイグルミを振り回していた頃に、俺はハンマーやスパナを引きずりまわし(母は何度も取りあげたらしいが、気がつくとどこからか持ち出すので諦めたそうだ)、近所の子供が木馬ではしゃいでいる頃には、廃材でまがりなりにもハンドルとブレーキのついた車を作っていたらしい。
 エンジン? その歳でエンジンにまで手を出してたら化け物だ。
 さすがにムリだったようで、適当な木箱をそれっぽい形にして積んだのが精一杯。
 その時の屈辱があったのかどうか俺自身も覚えちゃいないんだが、興味のあるものは何でも自作したがる気性のまま機工術へ進み、気がついたら街で普通に見かける機械なら、なんでも組める程度の技術持ちになっていた。
 で、学校を卒業したその日に、俺は両親へ旅に出ると告げた。
 怒られたさ。
 でも、なんとなく親父も母もわかってたみたいだった。俺が爺さんの跡を継ぐだろうってことに。
 爺さんは50年前にヴィレと言う名の街へ向かったのを最後に消息を絶っていた。
 俺は爺さんの消息を見つけ出したかった。そしてもう一つの大事な目標、爺さんが書き残した空飛ぶ船“飛空艇”を実現させたい。
 そのためには、今の機工術にはない新しい技術、素材を見つけ出す必要がある。
 爺さんがそうしたように、俺も世界に散らばる遺跡をめぐり、古代人が残した知恵を集めたかった。
 で、カルナックを飛び出して早数年。
 何度か死にかけたりもしたが、今じゃ気の合う相棒も見つかって、それなりに成果もあがっている。
 俺の名はシド、トレジャーハンターだ。



↑『チョコボとシドの不思議なダンジョン 屑鉄たちの迷宮』ってタイトルで出す予定だったテキストの冒頭用に書いた物っす。
ウチのシドについて、設定をまとめるついでに書いた物で、運よくリカバリ消失の危機を免れたブツです orz
あー、今思い出しても、あの時の自分は一体何やってたんだろうなぁ…と。
(序盤だったとは言え、書いてた屑鉄原稿、消しちゃったんっすよ)
あ~、どうしよう……迷う……。

 

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