2008'07.28.Mon
ナブディス消失の報と、その損害の規模が明らかになるにつれ、シドは意気消沈し、うわごとのように「なんと言う事だ」と繰り返した。
被害は甚大であった。
配置されたばかりの新造艦『タイタン』を旗艦とする第8艦隊は壊滅。ガルテア連邦の時代から続く由緒正しき王国の首都は、わずかばかりの廃墟と瓦礫だけを残して滅亡してしまったのだ。
目もくらむような閃光が瞬いた、そのわずか一瞬の間に。
「さすがは『神授の破魔石』か……『夜光の砕片』1つでこれほどの威力を秘めているとはな」
「……軽率だった。一切、手出しをさせず持ち帰らせるべきだった。いや、わしが行くべきだったか」
ドクターはいつもの快活さを失い、視線を落としたままソファーに沈み込んでいる。ヴェインはその隣に腰を下ろすと丸められた肩に手を置いた。
「シド、気に病む必要は無い。確かに我が国にとっても、かの国にとっても大きすぎる痛手だ。だが、戦端を開いた時から、犠牲は予期していた」
「違う、これは戦ではない」
強い口調と共に顔を上げたドクターの瞳は怒りに満ちていた。
「鎧をまとい、武器を手にした者が争い倒れたのであれば何も思うまい。だが、これは虐殺でしかない。逃れるべき民、戦いを望まぬ者さえも殺しつくした唾棄すべき所業だ! わしは……破魔石をあなどっていた。悔やみきれん!」
ウチのパパシドは、学者のクセして(差別発言か?)騎士道精神にかぶれている様子。
何かを勝ち得るためには戦わねばならないのなら、正々堂々と向き合って戦うべきって考え方のようです。
(正々堂々とは書いたけど、陰謀とか策略もアリ。問題は双方に戦う意思があるかどうか、かな?)
ルークなんて防衛装置を作り出せるのなら、“遠距離ミサイル”とか“自立思考型戦闘機”なんてのも造れるはずなんだけど、ロケットに炸裂型人造破魔石を弾頭として搭載して撃ち込むなんてマネはせず、馬鹿正直に正面切っての戦いをやらかしてるんですからねぇ。
大灯台だって自分が行かずにジャッジたちを1隊送り込んでおけば済むワケで…(見殺しだけどね;)
RPGのお約束と言ってしまえばそれまでなんだけど、なんとか整合性を取ろうとすると、シドは騎士道精神にあふれたマッドサイエンティストで、ナブディスに関しては最期まで後悔してたんじゃないかと思うのですよ。
たぶんゼクト(レダス)に対しても引け目と言うか、申し訳ないって感情を持ってたのかもな~。
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