2009'02.08.Sun
FF12のストーリーについて考えていると、浮かぶビジュアル。
ガッシリと念入りに作られた土台の上に建つプレハブの建物。外装はメッチャ豪華だが、どこかチグハグ。
最初は単に「今作のシドおもしれー」って軽い気分でプレイしていたんだけど、知れば知るほど、掘れば掘るほど、噛めば噛むほど、土台(根本設定)の美しさにハマッて行ってるんだよなぁ。
それだけに、突貫工事で組み立てたんだろうなぁ…ってのが透けて見える本編が辛い。
ホントにオキューリアって何だったのかねぇ。
完全悪が居ない世界ってのは、別段おかしくないし、受け入れられる設定なんだけど、ソレに敵対する理由がものごっつぅあいまいにしか提示されてない。
たとえば、FFTのルカヴィみたいに、彼らは別段「現世に来たから殺戮の権化だぁ~」なんて思ってるワケではなく(少なくとも、そんなテキストは無かったと思う…けど自信なくなってきた;)、
彼らが現世に現れる→誰かが乗っ取られてる→乗っ取りのトリガーが「絶望と悲憤」なので、大抵なにか大事が起こってる只中→さらに混乱招いちゃうぜ!
ってなるので、人間側としてはとっても迷惑だから強制退去させてる…って設定のはず。
両種族のエゴのぶつかり合いってダケなんだろうね。
まぁ、戦争もエゴだし。エゴがドラマの根源だし。
オキューリアのエゴが前面に出てきてないのがFF12の穴なんだろうなぁ。
だから、シドやヴェインのエゴばっかりが突出しちゃってる。
ついでに言えば、アーシェや周辺のエゴも薄い。
エゴがガッツリ出てたのってウォースラぐらいだもんな~。
いいキャラ立ちしてたよね。
本当だったらオンドールやダラン爺(この人、反乱軍の軍師だと思ってたんだけど…)、アルシドにも“エゴ”があったはずだよ。
(アナスタシス大僧正にもあったかも)
各自のエゴのぶつかり合いの中、いいように振り回されていたアーシェは、やがて「それでいいの?」と自覚自立していくキャラだったんじゃ?
神授の破魔石は、最初、アーシェ(ヴァン?)の怒りの感情に呼応している。
FFTの聖石に似ているよね。
この破魔石の反応シーンで、ラスラ(orレックス)の幻影が見えてればよかったのかも。
で、幻影ラスラはもっと露骨にアーシェが破魔石を入手する手助けをし、帝国への復讐の後押しをする。
で、卑怯にも“聖女となり復讐を担う君こそが私の后だ、愛している”とかささやいて、アーシェも中盤ぐらいまではコロッと騙されてるといい。
正義の幻想にドップリ浸かっちゃって「女神ファーラムの名のもとに! 平和と自由のために!」なんて叫んじゃう、ある意味イタイキャラでよかったのかも。
帝国に対立したい人物たちにとっては、(ラスラの幻影を見て)舞い上がっている変なアーシェでも、戦いのための旗印としては便利なので、止めることなくほったらかしている。
そうしたらヴァンやパンネロも突っ込みがいがあるし、バッシュがいさめる⇔ウォースラは後押しする。って対比も際立ったんじゃないかと。
ちなみに、こうすると実はシドの状況とリンクするので面白いかと。
バルフレアが関わりを持ってくるきっかけにもなるし。
(親父と似た行動を取っている。親父からは逃げ出したが…)
ヴァンたちと出会わなければ、アーシェは周囲の過保護もあって「聖女」(オキューリアの手駒)として破魔石を手に入れ、暴発させていたかもしれない。
(正直、レイスウォールはよく使いこなせたもんだよ…)
功をあせった解放軍の誰かが使って暴発させるorレダスの忠告で、自分がナブディスを吹き飛ばした帝国と同じことをやろうとしていたのだと気づいて、幻影ラスラに疑惑を抱くようになるとか。
(ドラクロアでシドと対峙した時に「亡き者のささやきは甘かろう?」とか嫌味を言われたりしそうだ)
で、終盤、大灯台の入り口にあるレイスウォールの伝言を読んでカラクリにハッキリと気づいて「人の心を弄ぶ“神”なのだ」と確信する。
…となれば、オキューリアについての疑問が判りやすくなるんじゃ?
(現在のストーリーもソレを狙ってるんだろうけど、あっさり流しすぎてわかりづらい)
さらに、アーシェが離反しよう(ラーサーと共に和平の道を探そう)としていると気づいたオキューリアが、最終手段としてルカヴィみたいに乗っ取りを発動→人造破魔石で退けることができる→『なぜ拒む?! 帝国を滅ぼすために、われらの力を貸そうというのだ。正義のため、聖女としてその身を捧げる栄誉をなぜ拒む!?』→「人間のためじゃなく、オマエらの勝手じゃないか!」なんてイベントがあれば「オキューリアってダメじゃん!」ってなっただろうにねー。
この後、オキューリアはロザリア軍or解放軍の上層に居る誰かを乗っ取って、アーシェたちの制止を無視してアルケイディア軍との全面戦争に→ダルマスカ、アルケイディア軍に占領されたときよりもヒドイ状況に追い込まれる?
…あ~、オキューリアは「混乱した世界は、強き者によって平定されるべき」って考えになるのかな?
『世の混乱は許容を越えている。我らオキューリアは覇王を選び、その者に世界の覇権を与えよう』
で、選んだ人間にひとまず破魔石を使わせて、失敗したら「はい、次」ってタイプなんじゃないかねー。
当然、罪悪感なんか無い。
目的に相応しい能力をもっているかどうかを、選別してるだけだから。
オキューリアは、悪意を持って介入しているのではなく、彼らなりにイヴァリースを安定させようとしているのだけれど、やり方が大ざっぱで迷惑なダケ。って感じか。
上位生命体のステロタイプだけど、やっぱりコレぐらいないと憎めないよ。
ヴェーネスが仲間を裏切った理由でもあるんだから、それなりに強烈な原因がないとねぇ。
ガッシリと念入りに作られた土台の上に建つプレハブの建物。外装はメッチャ豪華だが、どこかチグハグ。
最初は単に「今作のシドおもしれー」って軽い気分でプレイしていたんだけど、知れば知るほど、掘れば掘るほど、噛めば噛むほど、土台(根本設定)の美しさにハマッて行ってるんだよなぁ。
それだけに、突貫工事で組み立てたんだろうなぁ…ってのが透けて見える本編が辛い。
ホントにオキューリアって何だったのかねぇ。
完全悪が居ない世界ってのは、別段おかしくないし、受け入れられる設定なんだけど、ソレに敵対する理由がものごっつぅあいまいにしか提示されてない。
たとえば、FFTのルカヴィみたいに、彼らは別段「現世に来たから殺戮の権化だぁ~」なんて思ってるワケではなく(少なくとも、そんなテキストは無かったと思う…けど自信なくなってきた;)、
彼らが現世に現れる→誰かが乗っ取られてる→乗っ取りのトリガーが「絶望と悲憤」なので、大抵なにか大事が起こってる只中→さらに混乱招いちゃうぜ!
ってなるので、人間側としてはとっても迷惑だから強制退去させてる…って設定のはず。
両種族のエゴのぶつかり合いってダケなんだろうね。
まぁ、戦争もエゴだし。エゴがドラマの根源だし。
オキューリアのエゴが前面に出てきてないのがFF12の穴なんだろうなぁ。
だから、シドやヴェインのエゴばっかりが突出しちゃってる。
ついでに言えば、アーシェや周辺のエゴも薄い。
エゴがガッツリ出てたのってウォースラぐらいだもんな~。
いいキャラ立ちしてたよね。
本当だったらオンドールやダラン爺(この人、反乱軍の軍師だと思ってたんだけど…)、アルシドにも“エゴ”があったはずだよ。
(アナスタシス大僧正にもあったかも)
各自のエゴのぶつかり合いの中、いいように振り回されていたアーシェは、やがて「それでいいの?」と自覚自立していくキャラだったんじゃ?
神授の破魔石は、最初、アーシェ(ヴァン?)の怒りの感情に呼応している。
FFTの聖石に似ているよね。
この破魔石の反応シーンで、ラスラ(orレックス)の幻影が見えてればよかったのかも。
で、幻影ラスラはもっと露骨にアーシェが破魔石を入手する手助けをし、帝国への復讐の後押しをする。
で、卑怯にも“聖女となり復讐を担う君こそが私の后だ、愛している”とかささやいて、アーシェも中盤ぐらいまではコロッと騙されてるといい。
正義の幻想にドップリ浸かっちゃって「女神ファーラムの名のもとに! 平和と自由のために!」なんて叫んじゃう、ある意味イタイキャラでよかったのかも。
帝国に対立したい人物たちにとっては、(ラスラの幻影を見て)舞い上がっている変なアーシェでも、戦いのための旗印としては便利なので、止めることなくほったらかしている。
そうしたらヴァンやパンネロも突っ込みがいがあるし、バッシュがいさめる⇔ウォースラは後押しする。って対比も際立ったんじゃないかと。
ちなみに、こうすると実はシドの状況とリンクするので面白いかと。
バルフレアが関わりを持ってくるきっかけにもなるし。
(親父と似た行動を取っている。親父からは逃げ出したが…)
ヴァンたちと出会わなければ、アーシェは周囲の過保護もあって「聖女」(オキューリアの手駒)として破魔石を手に入れ、暴発させていたかもしれない。
(正直、レイスウォールはよく使いこなせたもんだよ…)
功をあせった解放軍の誰かが使って暴発させるorレダスの忠告で、自分がナブディスを吹き飛ばした帝国と同じことをやろうとしていたのだと気づいて、幻影ラスラに疑惑を抱くようになるとか。
(ドラクロアでシドと対峙した時に「亡き者のささやきは甘かろう?」とか嫌味を言われたりしそうだ)
で、終盤、大灯台の入り口にあるレイスウォールの伝言を読んでカラクリにハッキリと気づいて「人の心を弄ぶ“神”なのだ」と確信する。
…となれば、オキューリアについての疑問が判りやすくなるんじゃ?
(現在のストーリーもソレを狙ってるんだろうけど、あっさり流しすぎてわかりづらい)
さらに、アーシェが離反しよう(ラーサーと共に和平の道を探そう)としていると気づいたオキューリアが、最終手段としてルカヴィみたいに乗っ取りを発動→人造破魔石で退けることができる→『なぜ拒む?! 帝国を滅ぼすために、われらの力を貸そうというのだ。正義のため、聖女としてその身を捧げる栄誉をなぜ拒む!?』→「人間のためじゃなく、オマエらの勝手じゃないか!」なんてイベントがあれば「オキューリアってダメじゃん!」ってなっただろうにねー。
この後、オキューリアはロザリア軍or解放軍の上層に居る誰かを乗っ取って、アーシェたちの制止を無視してアルケイディア軍との全面戦争に→ダルマスカ、アルケイディア軍に占領されたときよりもヒドイ状況に追い込まれる?
…あ~、オキューリアは「混乱した世界は、強き者によって平定されるべき」って考えになるのかな?
『世の混乱は許容を越えている。我らオキューリアは覇王を選び、その者に世界の覇権を与えよう』
で、選んだ人間にひとまず破魔石を使わせて、失敗したら「はい、次」ってタイプなんじゃないかねー。
当然、罪悪感なんか無い。
目的に相応しい能力をもっているかどうかを、選別してるだけだから。
オキューリアは、悪意を持って介入しているのではなく、彼らなりにイヴァリースを安定させようとしているのだけれど、やり方が大ざっぱで迷惑なダケ。って感じか。
上位生命体のステロタイプだけど、やっぱりコレぐらいないと憎めないよ。
ヴェーネスが仲間を裏切った理由でもあるんだから、それなりに強烈な原因がないとねぇ。
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